2006年06月25日

丸ごと呑み込まれる

夏がやってきた、と感じる瞬間はいつだろうか。
日差しが強くなってきたとき?
道路に落ちる影が濃くなってきたとき?
風がねっとりしてきたとき?
人々の肌がむき出しになってきたのを見たとき?
かき氷はじめました、の貼り紙が貼られていたとき?

夏は他のどんな季節より遠慮なく、環境ぜんたいに、そしてディテールに、暮らしの営みに、夏の気配をもたらす。
気付いたら丸ごと呑み込まれている。
人々は等しく汗を流しながら、体全体で夏を受け入れる。



今日の夜親戚と外で食事をして帰ってきて、アパートの廊下を歩いている途中、隣の部屋からふいに漂ってきた。
西瓜の、たっぷりと水気を含んだ微かに甘い匂い。

あ、夏がきた、と。




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