2006年10月21日

センチメンタル・空箱

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引越しの準備で、夜更かしをしている。
やろうやろうと思っていてもなかなか進まない作業。
引越屋の時間を無理やり決めることで自分を追い立てた。
お陰で今日は徹夜だ。ソーダ水とみそにんにくで乗り切る。

引越の作業をしていると、普段気に留めていないものが色々出てくる。
使わずに鞄のなかで揉まれた絆創膏とか、ずっと昔のダイレクトメールとか、前に買ったキャンドルとか。
こんな物もあったっけ、と一つ一つ懐かしく想い出す。
たった2年弱でも、埃と一緒に色んなものが溜まるものだ。
暮らすということは物を使うことなのだと思う。
新しい新居に持っていくもの、捨ててしまうものを選別する。
ダンボールとゴミ袋が増えていく。寝る時は居間だな、と一人ごちる。
CDをかけて、昔の手紙を見返して、矛盾しているが、久しぶりにゆっくりと部屋で過ごす。
新居に必要な家具などを思い浮かべながら深夜の静寂の中でゴミの分別をする。




押入れの一番上から、様々な大きさの空箱が、たくさん詰まったダンボールが出てきた。
大学の時に貰った物。
大学のある街を出てくる時に貰った物。
それらがラッピングされていた、色とりどりの包装紙、ビニル袋、シール、リボン。

捨てられなかったので取って置いた。


机の上にずっと飾ってある中身よりも、そのラッピングを見て、つい涙がこぼれた。




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