2006年11月18日

湯気の匂い

コンビニエンスストアのガラス扉を開けると、曇り空と、枯葉のついた細い枝が見えた。
あたたかい飲み物を買いに、隣のコーヒーショップに入る。中はほぼ満席で、あちこちのテーブルで声を落として喋る人々の、ささやかなざわめきが店内に満ちている。
こんな日は冬に多い。人が沢山居るのにひとりで居るような感覚。言葉が内に篭もる。それぞれが個人的な愉しみに胸まで浸っているように見える。
ホットドリンクと、甘い食べ物との匂い。
湯気にも匂いがある。
仕事に戻るべくコーヒーショップを出る。
冷たい空気に触れて、頭の何処かが一瞬真っ白になる。
今年は雪が降るだろうか。



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